「お風呂、なんか臭くない?」ある日の家族の言葉が、私の心にグサリと刺さりました。確かに、最近お風呂に入ると、排水溝からモワっとした嫌な臭いが漂ってくるのを感じていました。最初は換気扇を回したり、芳香剤を置いたりしてごまかしていましたが、どうにもならなくなり、ついに「これは本格的に手を打たねば!」と決意したのです。まず、インターネットで「お風呂 排水溝 臭い」と検索しまくりました。すると、多くの方が「髪の毛と石鹸カス、皮脂汚れが絡み合ったヘドロが原因」と書いているのを発見。まさに我が家の排水溝もその状態に違いないと確信しました。最初に試したのは、排水口の「徹底的な物理清掃」です。意を決して排水口の蓋を開けると、そこには想像を絶する光景が広がっていました…。ヘアキャッチャーにはびっしりと髪の毛が絡みつき、その奥の排水トラップは黒くてぬるぬるしたヘドロでいっぱい。ゴム手袋をはめ、使い古しの歯ブラシと割り箸を駆使して、そのヘドロをかき出す作業は、正直かなりの重労働でした。臭いも強烈で、何度も休憩しながら格闘すること30分。ようやく目に見える汚れを取り除いた時には、どっと疲れが押し寄せました。次に、物理清掃だけでは届かない奥の汚れに対応するため、市販の「パイプクリーナー」を投入しました。製品の指示に従って適量を流し込み、ゴム手袋とマスク、ゴーグルを装着し、換気を最大にして放置。規定時間後、熱すぎないお湯を大量に流してみると、ゴボゴボという音とともに、以前よりはるかにスムーズに水が流れていくではありませんか!あの頑固な詰まりが解消され、水の流れが改善したことに感動しました。しかし、まだ微かに残る臭い…。そこで、さらにインターネットで得た知識を元に、「重曹とクエン酸」の合わせ技を試すことに。夜、お風呂から上がった後、排水口に重曹をカップ1杯振りかけ、その上から水で薄めたクエン酸水(スプレーボトルに入れたもの)をシュッシュッと吹きかけました。すると、シュワシュワと泡立ち始め、期待感が高まります。そのまま一晩放置し、翌朝、シャワーで念入りにお湯を流すと…なんと!あの嫌な臭いがほとんどしなくなっているではありませんか!この一連の体験を通して、私は排水溝の臭いと詰まりは、やはり「物理的な清掃」と「化学的な洗浄」の合わせ技が最も効果的だと学びました。