お風呂の排水溝から漂うあの嫌な臭い。「もう何度掃除してもダメだ…」と諦めかけていませんか?その悪臭は、一時的な対処では解決しない、根本的な原因が潜んでいるのかもしれません。今回は、浴室の排水溝の臭いを根本から断ち、常に清潔で快適な空間を保つための徹底的な対策をご紹介します。根本的な悪臭対策の鍵は、「原因物質の徹底除去」と「雑菌の繁殖抑制」です。まず、悪臭の最大の元凶である「ヘドロ状の汚れ」を物理的に取り除くことから始めましょう。排水口の蓋を開け、ヘアキャッチャーに溜まった髪の毛やゴミを毎日捨てることは基本中の基本です。さらに、週に一度程度は、ヘアキャッチャーを取り外した奥にある「排水トラップ」を徹底的に清掃してください。排水トラップは、S字やP字に曲がった部分に常に水が溜まっており、下水からの臭気を防ぐ役割をしていますが、同時に髪の毛や石鹸カス、皮脂汚れが最も溜まりやすい場所でもあります。ゴム手袋を着用し、古い歯ブラシや排水溝用のブラシを使って、トラップ内部のぬるぬるしたヘドロや汚れを丁寧に擦り落とし、洗い流しましょう。この物理的な除去が、悪臭を根本から断つ第一歩です。次に、「排水管内部の洗浄」です。手の届かない排水管の奥に蓄積した汚れは、市販の「パイプクリーナー」で分解します。髪の毛を溶かす成分や油汚れを分解する成分が含まれているものを選び、製品の指示に従って適量を流し込み、規定時間放置します。その後、大量のぬるま湯でしっかりと洗い流してください。定期的なパイプクリーナーの使用は、頑固な詰まりの予防にも繋がります。ただし、換気を十分に行い、塩素系と酸性系の洗剤を混ぜないよう注意が必要です。環境に優しい方法として、「重曹とクエン酸」を使った定期的なケアも非常に効果的です。まず、排水口に重曹をカップ1/2〜1杯程度振りかけます。その上から、水で薄めたクエン酸水(水200mlにクエン酸小さじ1程度)を流し込むと、シュワシュワと泡立ちます。この泡が汚れを浮かせ、クエン酸の殺菌作用と重曹の消臭作用で、悪臭を抑えることができます。30分〜1時間放置後、お湯で洗い流しましょう。また、「排水トラップの封水切れ」が原因の場合は、水が溜まっていない状態なので、蛇口から水をしばらく流し続け、トラップに水を補給することで解決します。長期の留守などで封水が蒸発した際に有効な方法です。
お風呂の排水溝の臭い、根本から断つ!