洗面所の床材を選ぶ際、失敗しないためには、見た目のデザイン性だけでなく、水回りという特殊な環境に適した機能性を重視することが重要です。主な床材の種類とその特徴、そして料金相場を比較しながら、選び方のポイントを解説します。最もコストパフォーマンスに優れているのが「クッションフロア(CF)」です。ビニール系の素材でできており、耐水性・防カビ性に優れ、クッション性もあるため足触りが良く、衝撃吸収性も持ち合わせています。デザインも豊富で、木目調、石目調、タイル柄など多岐にわたります。施工も比較的容易で、費用は1㎡あたり3,000円から6,000円程度が目安です。ただし、耐久性はフロアタイルに劣り、熱に弱いという側面もあります。次に人気が高いのが「フロアタイル」です。硬質なビニール素材でできており、クッションフロアよりも耐久性や耐摩耗性に優れています。リアルな質感で高級感を演出でき、デザインの自由度も高いのが特徴です。費用は1㎡あたり5,000円から10,000円程度とクッションフロアより高価ですが、その分長持ちします。ただし、クッション性はないため、足触りは硬く感じられるかもしれません。よりデザイン性を求めるなら「タイル」も選択肢に入ります。優れた耐水性と耐久性を持ち、高級感を演出できますが、目地があるため清掃がしにくく、冬場は足元が冷たくなるデメリットがあります。費用は1㎡あたり8,000円から2万円以上と高額です。選ぶ際のポイントは、まず「耐水性・防カビ性」を最優先することです。湿気の多い洗面所では、これらの機能がないとカビや腐食の原因となります。次に「清掃性」です。髪の毛や水滴、ホコリが溜まりやすい場所なので、サッと拭き取れる素材を選ぶと日々の手入れが楽になります。最後に「デザイン」です。洗面台や壁紙との調和を考え、空間全体の雰囲気に合ったものを選びましょう。これらのポイントを踏まえて、ご自身の予算とライフスタイルに合った最適な床材を選ぶことが、失敗しない洗面所床張り替えの鍵となります。