洗濯機の排水詰まりは、多くの家庭で経験する可能性のある水回りトラブルの一つです。その主な原因は、洗濯物から出る糸くずや髪の毛、衣類に付着した皮脂や垢、そして使用した洗剤の残りカスなどが、排水口や排水ホース、排水管の内部に蓄積し、やがて固まりとなることです。特に、目に見えにくい細かい糸くずは、知らず知らずのうちに蓄積し、他の汚れと絡み合って水の流れを妨げます。節水のために風呂の残り湯を使用している家庭では、残り湯に含まれる皮脂や毛髪も加わり、より詰まりが発生しやすくなる傾向があります。また、ポケットに入れたままの小銭やティッシュなどの異物が洗濯中に排水経路に入り込むことも、突然の詰まりの原因となり得ます。ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機に比べて使用水量が少ないため、排水の勢いが弱く、汚れが排水ホースや排水口に付着しやすいという特徴があります。このような詰まりを放置すると、様々な見過ごせないサインが現れます。最も分かりやすいのは、洗濯機の脱水中にエラーコードが表示され、運転が停止することです。メーカーによって表示は異なりますが、パナソニックの「U11」や日立の「C02」などが代表的です。次に、排水がスムーズに行われず、防水パンに水が溢れ出す、または床が水浸しになるという症状です。完全に詰まっていない場合でも、ゴボゴボという異音がしたり、排水に時間がかかったりする場合は、詰まりの初期症状を疑うべきでしょう。さらに、排水口から下水のような嫌な悪臭が上がってくることも、詰まりによって排水トラップの封水が失われたり、汚れが腐敗したりしているサインです。これらのサインを見逃し、詰まりを放置し続けると、洗濯機本体の故障に繋がったり、建物の床や壁の腐食、さらには階下への漏水事故を引き起こす深刻な問題に発展する可能性があります。日頃からこれらのサインに注意し、早期に対処することが重要です。
洗濯機排水詰まりの主な原因と見過ごせないサイン