便器本体の寿命とひび割れリスクを解説!
トイレの便器本体は、陶器製であることが多く、その耐久性の高さから「100年持つ」と言われるほど非常に長寿命な部品です。ひび割れや破損がなければ、数十年から100年以上使用できるケースも珍しくありません。しかし、その頑丈さゆえに「壊れないもの」と思い込み、メンテナンスを怠ってしまうと、思わぬトラブルに繋がる可能性があります。便器本体の最大の弱点は、強い衝撃や急激な温度変化に弱いという点です。物を落としたり、地震の揺れなどでひび割れが発生することがあります。特に、目に見えないほどの小さなひび割れでも、そこから水が染み出して水漏れの原因となったり、時間の経過とともにひびが広がって破損に至ったりするリスクがあります。ひび割れを放置すると、便器と床の間から水が滲み出て床材の腐食やカビの発生を招くだけでなく、最悪の場合、便器が大きく破損して怪我をする危険性も考えられます。また、熱湯を流し込むと陶器が急激な温度変化に耐えきれず、ひび割れる原因となることもあるため注意が必要です。便器の寿命サインとしては、ひび割れの他に、表面の変色や汚れが落ちにくくなるなどの経年劣化が挙げられます。陶器自体が劣化するというよりは、表面のコーティングが剥がれて汚れが付着しやすくなることが多いです。目に見えるひび割れや、明らかな損傷を発見した場合は、使用年数に関わらず速やかに交換を検討する必要があります。頑丈な便器も、日々の注意と定期的な目視点検を行うことで、より長く安全に使い続けることができるでしょう。